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いじめと探偵

レイプ被害者の半数は転校、あとはほとんどが不登校

 

 被害生徒側が告訴しなければ犯罪者は生まれない。賠償はお金で済む問題かもしれないが、被害生徒が受けた心の傷は癒えない。これまで調査受件したレイプ事案に関して言えば、探偵は、ほとんどの被害生徒と事件収束後も連絡を取り続けている。彼女たちの行く末が気になる。レイプ被害に遭って男性不信に陥り、お父さんと探偵以外の男性と口がきけなくなった女の子もいる。

中には、探偵以外の男性と口がきけなくなった子までいる。

被害者の心の傷が癒えるまでには、長期のケアやカウンセリングが必要になる。レイプ事案の場合、被害生徒の半数が同じ学校に通い続けられなくなり転校する。では残りの半分は同じ学校に通い続けるかといえば、そうではない。

転校しない子のほとんどが不登校になる。中には同じ学校に復帰する生徒もいるが、全体から見ればほんの一握りだ。不登校になってカウンセリングや精神科に通う子もいる。普通の学校に戻れなくてフリースクールに通う子もいる。 

 こんな時学校はどんな対応をするのか。探偵が学校のあずかり知らないところで調査を行い、親同士の示談で話がまとまれば学校は一切関わらない。レイプ事案の場合、当該生徒が通う学校の8割がノータッチのまま収束するとすでに述べた。

 しかし、この8割の学校が本当にレイプ事件を知らないかというとそうでもないようだ。こんなことが起きていれば子供たちや保護者の間で話題になるから、かなりの確率で学校の先生は事態を把握しているはずだ。その証拠に被害生徒の保護者が「うちの子を転校させたい」と言うと、ほとんどのケースで先生は理由も聞かず「はいはい、そのほうがいいですね」と言って転校の手続きをしてくれる。本来転校にはそれなりの理由が必要なので、理由を聞かない時点で怪しい。

 学校の先生としては、自分の学校で集団レイプが起きたと聞かされてもどうしていいか見当もつかないからあえて口出ししない、が実態だろう。もう、これは狂っているとしか言いようがない。レイプと集団レイプ事案の8割は学校の先生が関与せず話が決着するが、残りの2割はどうなのだろう。この2割は、先生たちが自分の学校の生徒間でレイプ事件があったのを知っていると、あからさまに認めざるを得ないケースだ。

 つまりはこういう話だ。被害生徒はレイプ事件が起こる以前からいじめられていたし、それを親も知っていた。被害生徒の親御さんはいじめをやめさせて欲しいと学校側に要請したが何ら進展がない。そして、ついにレイプ事件が起きる。これでは被害生徒の親御さんは、学校の責任を追及しなければ気が済まない。親御さんはいじめがレイプにまで発展した事実を学校に突きつける。

 こういったケースでは、当然、親御さんは探偵調査資料を持って学校を訪れる。だが、学校に出向くのはお母さんでお父さんが行くケースはやはり非常に少ない。こうなると探偵が、依頼者から、資料の説明をして欲しいので学校に付き添ってくれと要請されることがある。要請されれば探偵も学校に赴く。

 被害生徒の親御さんが学校を訪れると先生たちは完全にパニックに陥る。担任に相談しても担任では対処できないから教務主任へ、教務主任から教頭へ、教頭から校長への、いつものたらい回しが起こる。教育委員会や、元校長経験者の偉い先生まで出てくるケースもある。

 だが、いつまでたっても学校の先生は何もしない。口では「できるだけのことはします」と言うが、そのできることが何なのかさっぱり説明してくれない。だから結果として、学校は何もせず親同士で話し合いという流れになってしまう。

 被害生徒の親御さんが学校側に、警察に訴えたいと言うと学校の先生は「そうなるとあなたの娘さんは強姦された子だというレッテルを貼られてしまいます。だから、親御さん同士で話し合ってください」と言ってくる。そんな先生の態度に業を煮やした、全体から見れば1割の親御さんが告訴に踏み切る。

 しかし、加害生徒が少年院送りになっても、被害生徒の心の傷は癒えない。 

 私は、特にショックが大きいと思われるレイプ被害生徒に対しては、日記を送ってくれと言う。「なんでもいいから、日々の出来事をメールで教えて欲しい」と伝える。事件から何年たっても彼女たちの個人的な相談には乗るし、メールには必ず返事を出す。

 レイプ被害生徒は一定期間学校に行かない場合が多いため、復帰しても「学校の勉強についていけない」という相談を良く受ける。被害生徒が就職したとか、被害生徒にボーイフレンドができたと聞くとホッとする。

 人からは、調査はすでに終わっているのになぜ被害生徒に関わるのかと聞かれる。自分でもその理由を考えた。私は単純に彼女たちに死なれるのがイヤなのだ。どういう縁かわからないが自分が知り合った人に、死なれるのは単純にイヤだ。ただ、それだけだ。

 

教育現場の機能不全でいじめの質も変化している

 

いじめを注意した先生が担任を外される

 再三述べているように、いじめ調査をしていると「自分は学校の先生の代わりにこの仕事をしているのではないか」と感じる。それほど今日の教育現場はいじめへの対処能力を失っている。今、学校は一体どうなっているのか?ここからは、いじめ調査を通じて見聞きした学校の有様、先生や生徒たちの様子、その教育現場としての機能不ぶりを紹介する。

 ある地方の中学校での出来事だ。その学校に通う男子生徒の父親からいじめ調査の依頼が来た。

「うちの息子が、学校で、殴る、蹴る、持ち物を壊されるなどのいじめに遭っているので、調査して欲しい」

 私は、いつものように「必要なら調査はしますが、まずは学校の先生に相談されてはどうですか?」とアドバイスした。すでに述べたように、学校の先生に相談していじめがなくなる事例も多々あるし、それで済むならそれに越したことはない。親御さんが不必要に探偵を雇いお金を使う必要もない。

 お父さんから私の助言を聞いた被害生徒は、勇気を持って担任の先生にいじめの相談をした。担任の先生は50代の男性教師だった。この先生は被害生徒に対し「なんとかしましょう」と言ってくれた。

 そして、口先だけの先生が多い中、その先生は実際にいじめている生徒数名を呼出し口頭で「いじめるのは卑怯だぞ、もうやめなさい」と注意してくれた。まさに学校の先生として当り前のことをしてくれた。この時は、親御さんも被害生徒も、ああ、担任の先生がいい先生で良かったと感じた。 

 ところが結局は、この事案も探偵が登場するはめになる。

 いじめっ子を注意した担任の先生が、ある日突然解任されてしまった。被害生徒の親御さんはそのことを知り落胆した。「その先生は一生懸命やってくれたんだけど、担任から外された、今は学校に来ていない」と私に連絡してきた。

 ほどなく新しい担任の先生が着任したが、その新担任はいじめている生徒に対し指導はしなかった。一体、何が起こったのか?親御さんが元の担任の先生と個人的に連絡を取り続けていたため、その間の事情がわかった。被害生徒の親御さんの話によると、なんといじめている生徒を指導した先生はそのことがきっかけで、担任を外され学校から姿を消しどこかの施設で研修を受けている、という。

 その学校に関係するいろいろな人に聞いた話を総合すると、こういうことのようだ。

 担任の先生がいじめている生徒を注意したら、注意された生徒の親が教育委員会に「うちの子が犯人扱いされた」と言って怒鳴り込んだ。すると学校の現場を知らない教育委員会は、いじめ生徒に指導を行った担任の先生を呼出し厳重注意した。で、その先生は研修所送りになってしまった。それを知り被害生徒の親御さんはカンカンに怒った。まともな先生が罰を受け、いじめる生徒が保護される。こんな理不尽はない。当然の怒りだろう。

 被害生徒の親御さんから、「こうなったらいじめの証拠を集める調査をどんどんやって欲しい」と要望を受けた探偵調査を開始した。校外で起きるいじめに関しては調査員が尾行し、いじめの現場を録画、校内のいじめに関しては被害生徒が当事者録音を行い、いじめの動かぬ証拠をつかんだ。

 探偵たちが提出した報告書を見て依頼者である被害生徒のお父さんは、こう言った。

「これを学校に持っていっても仕方ない。あの学校は、まともな先生を解任するようなところだ。私としては、この報告書を教育委員会に持ち込みたい」

 なるほど、それは筋が通っている。

 親御さんのこの声を受けて、今度は、教育委員会の全メンバーの身辺調査探偵が行った。そして、教育委員会のメンバーの自宅や連絡先を親御さんにに伝えた。

  親御さんは、その地方の教育委員会の主要メンバーの自宅を、事前にアポイントメントを取った上で、直接訪問した。探偵も資料の説明をする名目で親御さんに同行した。この時の被害生徒のお父さんの委員に対する剣幕は凄かった。

「お前らは、学校でいじめが起きていても何もしない。しかもいじめている生徒を指導した先生まで処分した。お前らがいじめを助長しているんだ」と述べ、その教育委員に向かって「お前らは馬鹿か」とまで言った。

 その場で探偵は、その教育委員会のメンバーに対し、被害生徒が特定の生徒にいじめられている様子が一目にわかる資料を示した。探偵は、感情を露わにはせず淡々と自分の仕事を行う。探偵の仕事は調査であり依頼者と一緒に抗議することではない。

 が、資料の説明を行う際、うっかりして名刺入れに入っていた知人の新聞記者の名刺を机の上に落としてしまった。これを教育委員会のメンバーは、マスコミに流れるとマズいんじゃないのか?というメッセージとして受け取ったのかもしれない。いや、きっとそい受け取ったのだろ。なぜなら、その後彼らの態度は豹変したからだ。

 教育委員会の委員が「いじめられている子の保護に全力を尽くす」と言い出した。学校の様子もがらりと変わった。加害生徒と被害生徒を分離するために「クラス替え」の措置が講じられた。これで表面上は一件落着だ。

 だが私には、紆余曲折はあったけどなんとかいじめがなくなってよかったとは、とても思えない。この事例は氷山の一角にすぎない。いじめは表に出るものよりも表にでないもののほうがはるかに多い。にもかかわらず被害生徒が勇気を持っていじめの事実を教師に訴え、訴えを受けた先生がいじめている生徒を指導したために罰を受ける。実はマスコミであまり報道されないだけで、このようなことは日本中で起きているのだろう。ということは、もし探偵調査がなければ救済されない被害生徒が日本中にいることになる。探偵はそう確信した。

 

 

Love&Free探偵事務所では、学校でのいじめ調査に適した最新機器の貸し出しも行い、証拠確保をお手伝いしています。

浮気調査等で得たノウハウを活かして、大切なお子様の命を守るお手伝いをしていきます。我が子のかけがえのなさは理解しているつもりです。

 

探偵調査がお子様の現状を助ける第一歩になることを、これからも目指していこうと心に誓います。

 

 

Love&Free探偵事務所の相談員は勇気を出して一歩踏み出そうとしている依頼者様の心に寄り添い、最善の対策をご一緒に考えさせていただき、調査後も相談に乗っています。大切なご家族が人生の岐路に立っているかもしれない大切な時期にお仕事をさせていただくことで、深い絆のようなものが生まれることも多々あります。依頼者様のご家族が弊社の調査結果により、新しい人生に明るい希望を持った気持ちで巣立っていかれることが最高のやりがいです。

 

 

Love&Free探偵事務所の探偵調査員は百戦錬磨の経験とスキルを持って依頼者様のために動いています。

 

Love&Free探偵事務所は常に依頼者様ファーストを心がけています。

 

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まずはお気軽にご相談ください。

 

 

(「いじめと探偵」 幻冬舎新書・阿部泰尚著 から一部引用させていただいています)

 

 

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